アトピー性皮膚炎用語集8 アトピー性皮膚炎の驚愕写真!

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アトピー性皮膚炎用語集8

・アトピー性皮膚炎の遺伝的要因

 ・過去に「アレルギー反応が先か、アトピックドライスキンが先か」
  という議論がありましたが、
  90年代からあったバリア機能の欠陥という考え方が、
  今世紀に入って遺伝子レベルで証明されてきており、
  現在の最先端医療ではこれに倣っています

 ・1990年代に角質層に存在するセラミドという細胞間脂質が少ない
  という調査報告があり、
  セラミドの生成に関わる遺伝子が注目されました

  セラミドは顆粒細胞内で生成されますが、
  同じく顆粒細胞でケラチンを束ねているフィラグリンという
  タンパク質の欠陥が判明、原因遺伝子が2006年に特定されました

 ・顆粒細胞は代謝により表皮側にせり上がって角質細胞になりますが、
  この際放出されるセラミド量が少ない為、角質は乾燥して隙間が
  できやすくなります

  この隙間から健常者ならば遮断出来る筈の異物に進入され易くなり、
  抗体が反応して炎症(痒み)となることが2006年までに数度行われた
  実験によって証明されています

 ・個々人の体質や環境によるが8割方の患者は、
  繰り返される異物進入に対し、免疫系が即応体制を整えて抗体を増産、
  アレルギー体質化します

  またセラミドは細胞同士を接着してもいるため、
  角質が剥落し易く厚みのある角質層を形成できません

  このような薄い角質層は外部の刺激に対して敏感であり、
  痒みの一因になると考えられています

 ・顆粒層及び角質層の異常に起因するアトピックドライスキン、
  即ちバリア機能の欠陥という皮膚の生理学的異常の分子レベルの
  解明が進んでいます

 ・遺伝子の解析により、マスト細胞、好酸球にIgE抗体を結合させる
  レセプターや、サイトカインのうちアレルギーの炎症に
  関与するものの遺伝子が集中している遺伝子座がアレルギーと
  関連していることが明らかになっています

・アトピー性皮膚炎の環境要因

 ・多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が
  関与して生じる要因があり、以下が挙げられます

 ・摂取する食物がアレルゲンとなっていることがあり、
  乳児期・学齢期に多く発症します

 ・ダニ・ハウスダスト・鳥の糞といったアレルゲンにより、
  悪化原因となっていることがあります

 ・皮膚に常在している細菌の影響も考えられます

  細菌が病変部位から進入するなどで特異的な感染症を
  併発することが多いほか、湿潤した病変部位は健常な
  皮膚よりも常在菌の数が多いことが知られており、
  これらの菌体成分により免疫応答が賦活化されることが
  症状の増悪の一因とする説もあります

 ・ストレスの影響も考えられます

  進学・就職・職場の配置転換などを機会に悪化するケースが
  多く、ストレスにより掻破行動が増すことが原因の
  ひとつとなっています

 ・自己を破壊する掻破行為がある種の快感を生み、
  患者がそれにより症状を悪化させるという説もあります

 ・環境基準(健康項目)に定められる有害化学物質等により
  発症が報告されています

 ・入浴時等の石鹸の使用により元々遺伝的に弱かった
  皮膚のバリア機能を更に弱めてしまう事があり、
  使用を中止する事で軽快する例があります

 ・極端な乾燥肌のため、冬の乾燥期に悪化する事が多いです

  特に冬の太平洋側は連日快晴のため、
  極端な肌荒れを起こしやすいです

 ・盛夏期、自己の発汗によっても炎症を起こしやすいです

  これは表皮バリア機能が乏しいため、
  汗の塩分がダイレクトに表皮で滞留してしまうためです
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